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一般的な情報 国名
公式の国名はRepublika Crna Gora (ローマ字)/ Република Црна Гора(キリル字)で、日本語で言うとモンテネグロ共和国。 通称はCrna Gora / Црна Гора 。両方の言葉はスラブ語で、「Crna」は「黒」、そして「Gora」は「山」と意味する。訳すと、国名は「黒い山」と意味するが、元々の意味は「山が豊富」だ。モンテネグロを旅した経験のある方は納得するしかない。現在の国名は初めて13世紀に記されたと言われている。
昔のヴェネツィア人はスラブ語の名前をそのまま訳して、イタリア語に近いヴェネツィア語でMontenegro(monte = 山、参照:mountain、negro = 黒、参照:negroid等)にした。しかし、沢山の言語では「黒い山」がそのまま訳され使われている。このため、モンテネグロは隣国のアルバニア語で「Mali i Zi (黒い山)」、中国語で「黑山」などになる。
面積
13,812㎢。比較すると、四国の面積の¾と同じ。
人口
モンテネグロの人口は約62万人しかいない。人口密度はヨーロッパにして低く、北海道より少ない。その上、ほとんどのモンテネグロ人は海岸沿いまたは首都圏に住んでいる。モンテネグロでは少子化と海外への移住が進んでしまい、人口が減りつつある。
民族
隣国と同じく、様々な民族がいる。モンテネグロ人は45%、セルビア人29%、ボスニア人29%、アルバニア人は5%程度。その他には、クロアチア人やロマ人などもいる。
宗教
モンテネグロの宗教は民族の割合に応じて、正教会が一番多い(モンテネグロ人とセルビア人)。多くのアルバニア人とボスニア人はイスラム教の教徒である。カトリック教はわりと少ない。
時差
日本より8時間遅れ。サマータイムがあるので、 4月の下旬から10月の下旬まで (大体その月の最後の土日の間の夜から) 時差は日本より7時間遅れるようになる。
言語
民族が多いので言語も多い。標準語はモンテネグロ語であるが、地方によってセルビア語やアルバニア語、ボスニア語、クロアチア語なども公式に使われている。しかし、2003年度の国勢調査によると、22%だけがモンテネグロ語を母国語と呼んで、その代わりに62%はセルビア語を母国語と示した。
最近、モンテネグロ語についての争論が進んでいる。言語科学者はモンテネグロ語とセルビア語の差を調べ、モンテネグロ語は言語の一つであるかただのセルビア語の方言であるかと議論している。その議論の一つの焦点はѢ / ě ヤーチというスラヴ祖語の母音である。その文字は実際モンテネグロ語で使われてない。例えば「白」と意味する言葉をとると:セルビア語では「白」は「ベリ」になるが、モンテネグロ語とクロアチア語、ボスニア語などのスラヴ語では同じ言葉は「ビエリ」と発音される。
モンテネグロ語についての争論には政治的な背景がある。モンテネグロの愛国主義者は、国語はセルビア語ではなく、自分の言語であると強調したいという動機もあるだろう。全般的にいうと、モンテネグロ語で話す人は問題なくセルビア人やクロアチア人、ボスニア人などと会話できる。ロシア語もある程度まで通じるが、ロシア語だと場合によって差が大きすぎて全てをわかることが難しい。モンテネグロの南部にはアルバニア人が多いのでアルバニア語のほうが使われている。アルバニア語はスラヴ語ではなく全く違う言語なので、その地方だけだとスラヴ語ができても助からない。
セルビアと同じく、モンテネグロには二つのアルファベットが使われる。一つのアルファベットはローマ字だが、様々な特殊文字が使われる。その文字は Č, […]