モルドバ:オルヘユル・ヴェク


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一般的な情報

地名

オルヘユル・ヴェクのロケーションOrheiul Vechi、発音は「オルヘユル・ヴェク」。「Vechi」は形容詞で、「古い」という意。ルーマニア語では、形容詞は名詞の後ろの付けられそう。その場合には「-ul」という語尾が付けられている。要するに「オルヘユル・ヴェク」の意味はただ旧オルヘイだ。ロシア語での地名はСтарый Оргеев (スタルィイ・オルゲイエフ)で、意味は同じだ。現在のOrhei(オルヘイ)は約20キロ離れて西方にある。

位置

南西にある首都Chişinău(キシナウ・キシニョフ)から35キロ離れている旧オルヘイはRăut(ラウト)川の畔にあり、ラウト川は東方へ流れ、Dubăsari(ドゥバーサリ)という町でNistru(ドニエストル)に流れ込んでいる。東へ行くと、川の谷は段々深くなる。ラウト川はここで柔らかい石灰岩を抉っている。

人口

ごく最近からまた坊主が修道院に住んでいるようになった。旧オルヘイの近くには二つの村がある。一つはButuceni(ブトチェニ)と呼ばれて、二番目はTrebujeni(トレブジェニ)だ。トレブジェニの人口は1,000人ぐらいみたいで、ブトチェニはそれより小さい。

景色

旧オルヘイには柔らかい貝殻石灰岩が露出して、手で貝殻が取れるように柔らかい。その為、ラウト川は簡単に深い川谷をこじった。旧オルヘイにはラウト川はS字状のような谷を使った。60メートル(?)の高さの岸壁には無数の人工的な岩窟があり、スイス製のチーズの形がする。 モルドヴァを旅するとき、だいたい緩やかな丘だけが見えるので、旧オルヘイののけわしい景色を見るとびっくりする。

往路

一日中数本の首都のChişinău(キシナウ・キシニョフ)から旧オルヘイ行きバスがあるらしい。然し、近いOrhei(オルヘイ)からは一日中一本のバスしかない。そのバスはオルヘイで 12:45 出発して、所要時間は1時間半ぐらい(運賃は5レイ)。しかしながら、同日に帰るバスもタクシーもないので大変になる。歩いても車も馬車も全然来ないので、次の5キロぐらい離れている Brăneşti(ブラネシュティ)という村まで歩くことが必要だ。そこから、個人(=違法)のタクシーなどがあり、簡単に次の大きな交差点へ行ける。

見所

世の中には沢山の洞窟修道院があるが(ギリシアのメテオル、ラオスのパク・オー、ウクライナのキエフ等)、そんなに綺麗な景色に囲まれている修道院は少ない。旧オルヘイは辺鄙な守りやすい場所にあるのは正教教会の坊主が13世紀以来高く評価した。その為、Mănăstire în Peşteră(洞窟修道院)が創設された。モルドヴァの大英雄 Ştefan cel Mare(シュテファン大公)は15世紀に同じところで要塞を造ったが、その要塞は崩壊され今では土台だけが残っている。修道士は修道院を18世紀に手放したが、1997年以降再活動した。

 

貝殻石灰岩の石崖:教会の下には修道院がある

貝殻石灰岩の石崖:教会の下には修道院がある

 

修道院方面の道路の交差点で降りると、まず大きい石崖とその上に立っている鐘の塔、そして小さくて黄色い教会が目立つ。石崖の前には小さいラウト川が流れている。地下の修道院の入り口は鐘の塔の裏側にある。そこへ行くのに、まず橋の前にある観光センターに入ったほうがよい。観光センターには小さな博物館とチケット売り場が入っている。入場料は5レイ(40円)だが、誰もチェックしないのでただ博物館の入場料であるかもしれない。

 

石灰岩の岸壁の上

石灰岩の岸壁の上

 

橋を渡った後に真直ぐ行くと、すぐ小さい Butuceni(ブトチェニ)村に入る。この辺は半島のようで、景色は素晴らしい。半島の岸壁の上の道を登ると、右手に綺麗な牧草地と村があり、左手は深淵で、川と谷全体が見える。旧オルヘイには全部で六つの地下修道院があり、それの一つの入り口は鐘の塔にある。中に入ると、小さい礼拝堂に入る。そこから外に出ると、岩棚がある。礼拝堂の中には高齢の優しい修道士は礼拝用具を売っている。礼拝堂の奥には昔の修道士の寝室と呼ばれている壁龕がある。

 

礼拝堂から外を覗く

礼拝堂から外を覗く

 

周辺を見ると、向かい側などの岸壁にも洞窟が作られたのはすぐわかる。しかし、その他の修道院はやや行きにくい。帰るととき、同じ道を歩けるが、それよりも教会を通過して、ずっと岸壁の上に歩いて谷を一周するのはお勧めだ。途中から修道院、そして東方へなだらかに傾斜している景色はすごい眺望だ。

 

カラーフールな Trebujeni(トレブジェニ)という綺麗な村の中

カラーフールな Trebujeni(トレブジェニ)という綺麗な村の中

 

修道院から一時間ぐらい歩くと、ラウト川の畔にあるTrebujeni(トレブジェニ)という村に入る。村の建物は伝統的な農家ばかりで、大部分は青空に塗られて、モルドヴァ地方(モルドヴァ共和国と東ルーマニア)の特色だ。バス停の手前には小さい食品店があるが、それ以外は何もない。村全体は200年前のままで、モダンなものが全く見えない。

宿泊所

旧オルヘイと周辺の村には宿泊所がなさそう。村に入って人に訊いてみると数レイを払って泊めてくれるのは間違えないが、普通の観光客は首都の Chişinău(キシナウ・キシニョフ)へ戻る。それは一番便利かつ安全だ。

リンク集

  • orhei.dnt.md/:旧オルヘイに於ける博物館と観光センターのページの英語版。 テキストも写真も面白い。

オルヘユル・ヴェク(旧オルヘイ)についての面白いホームページを持っていますかまたはご存知ですか? その際には住所を知らせてください。確認した後、ここにリンクを入ります。 商業上のホームページはお断りです。

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