列車で行くのはウクライナを旅行するの一番便利な方法だ。もちろん、車でも飛行機でも行けるが、列車は安くて便利。ウクライナは日本より大きいから、あちこちにあるスポットの間の距離は大体非常に長い。ロシアのヨーロッパ側と同じく、ウクライナの鉄道の交通網はかなり密だ。特に稠密な地方の間には沢山の列車がある。国内列車の平均スピードは約50キロだ。その為、長距離列車の列車は大体12時間以上かかるので、夜行がとても多い。
切符はどこでも買えるが、様々な窓口がある:年寄りの窓口・子供と旅行する客の窓口・短距離の窓口等など。それに加えて、窓口の人はよく休憩するが、その一日中何回もある休憩時間がちゃんと書いてある。窓口の人は時々非常に無礼だ。近づくとまず反応がなくて、そして何か言うと相手は「邪魔すんなよ」みたいな顔をすることが多い。長距離の切符を買うときにはパスポートは絶対必要だ ― 切符の上にはいつも乗客の名前が書いてある。それに加えて、外国人が切符を買うときには、窓口でビザをみせることは必要だ(多分ビザには旅行者の名前がキリルの文字で書いてあるからという理由)。長距離の列車の場合には、ぎりぎりまで切符を買うのは無理。切符を買うのは前に日に一番いいかもしれないが、出発の一時間前までなら平気。しかし、列車は満席なら、絶対乗れない。
長距離の列車には、普通の席がない。全部は寝室だが、二つの種類がある。一つは「Купе」(クペー)と呼ばれている。それは本物の車室で、中には四つのベッドがある。二つのベッドは上、二つが下にある。ドアの上にもベッドの下にも荷物を置けるスペースが沢山ある。下のベッドの場合には、ベッドで締め切る荷物の為の箱があるので、寝るときにも荷物は安全だ。車室を開けることができないが、運が良かったらエアコンが動いている。窓の前には小さいテーブルなどもある。クペーは二番目の種類よりやや高いが、日本などの運賃を考えるとすごく安い。
二番目は「Плацкартний」(プラツカルトニー)と呼ばれている。その言葉は元々ドイツ語の言葉で、「指定席」という意味がある。その車輌にも四つのベッドがあるが、ドアがない。狭い廊下の反対側にはまた二つのベッドがある。要するにプラツカルトニーはクペーより混んでいろので中は狭くてうるさい。夏にはプラツカルトニーは地獄になる:ちゃんとできたエアコンがなくて、窓を開けないので眠れなくなるほど暑くなる。その代わり、プラツカルトニーはすごく安い。
両方の種類には布団カバーなどはお金かかる。それはだいたい6グリブナだ。中にはタオルも入っている。枕と布団は最初から置いてあるが、それはかなり汚いからカバーは買ったほうがいい。6グリブナの料金はウクライナ人にとってかなり高いから、カバーを買わなくて布団と枕をそのままを使う人もいるが、車掌はそれを見ると大騒ぎになる。しかも布団より煎餅布団という言葉が当てる。
それぞれの車輌にいる車掌は別の話だ。車掌では女性のほうが多くて、その内、がみがみ女がかなり多い。列車に乗る間に優しくなる人もいるし最初から親切な人も(偶に)いる。しかし、確かにウクライナ(ロシアなどでも同じ)の列車に働いている車掌の仕事は羨むべきではない。一日中ずっと車輌を上下に揺れ、駅に入る前と駅を出た後に毎回トイレを開けたり閉めたりして全部を掃除するという無数の課題がある。車掌は自分の車室を持って、そこでコーヒーもお茶も買える(1杯は1グリブナになる)。途中でコーヒーなどを買うと水がだいたいぬるいから、車掌が自分からお茶かコーヒーを差し出すときに買ったほうがいい。車掌の一つの課題は切符のチェックだ。切符がないと列車に乗れない。その為、車掌は入る前に切符とパスポートをコントロールして、切符を保持する。目的地に近づくと、車掌が切符を戻す。要するに寝坊して行きたくない都市まで乗ってしまう危険が全くない―それは本当に便利だ。
当然ながら、全ての車輌にはトイレがある。トイレを見ると、車掌は怠け者かどうかとすぐわかる。すごく綺麗なトイレもあるが、半分以上はぷんぷん臭くて汚い。詳しすぎるかもしれないが、特にトイレの便座はすごく汚い。その理由は:沢山の人はトイレに行くときに便座の上に立って小便する。しかし、それは一体なぜだろう!?答え:他の人は便座の上に立って小便するから便座は汚くて自分もそうしなきゃ←ウクライナ人曰く。トイレット・ペーパーは偶にあるが、自分で持ってきたほうが安全。ウクライナなどにあるロシア製の列車では謎がある:それは手洗いの水の流し方という謎。蛇口の下側には小さな金属の円筒がある。この前に立つと全く見えない円筒を強く上に押すと、水が流れる。こういうことをわからないと水の流し方をわかるチャンスがほとんどない・・・
長距離の列車ではレストランまたはブッフェという小さな立食屋がある。しかし、ブッフェは当てにならない。営業時間がちゃんと書いてあるが、勝手に閉鎖してしまうところが多い。その為、ブッフェがあっても、乗る前は自分で軽食を買ったほうが安全。ブッフェとレストランには、ちゃんとできた料理も軽食も、そしてアルコールやコーヒーなどが販売され。値段は中々安い。タバコを吸うのは車輌の間にある喫煙コーナーで。
以下のテーブルは様々なルートの所要時間・運賃と距離だ(2003年5月現在):
出発点 | 目的地 | 距離 | 所要時間 | 列車の種類* | 運賃** |
---|---|---|---|---|---|
キエフ | オデッサ | 600キロ | 10時間 | Купе | 40грн. |
オデッサ | シンフェロポリ | 540キロ | 14時間 | Плац. | 24грн. |
シンフェロポリ | ドニエプロペトロフスク | 500キロ | 8時間 | Купе | 31грн. |
ドニエプロペトロフスク | キエフ | 520キロ | 12時間 | Купе | 30грн. |
キエフ | リヴィウ | 540キロ | 11時間 | Купе | 40грн. |
リヴィウ | ウジゴロド | 300キロ | 7時間半 | Купе | 25грн. |
**грн.はグリブナの略語。
1グリブナは約22円(2003月6月現在)。
そうすると3000キロの運賃は4500円以下で、ヨーロッパでも非常に安い。それに加えて、
私達が使った列車は一分も遅刻しなかった。ドイツの鉄道会社のホームページでは
ウクライナの国内列車もウクライナ行き列車なども調べるので便利だ(ドイツ語と英語のみ)。
URLはhttp://reiseauskunft.bahn.de/bin/query.exe/en
クリム半島のヤルタまでは列車がない。ヤルタはシンフェロポリというクリムの首都から80キロぐらい離れて、シンフェロポリの駅前から出発するトロリーバスでヤルタまで行ける。ちなみにこの号線は世界の一番長いトロリーバスのルートだ。しかし、このトロリーバスは古くて、山脈を越えるからノロノロ運転している。80キロの所要時間は2時間半で、運賃は7グリブナ(約150円)。しかもこのトロリーバスはヤルタの中心まで行かないので、着いたあとに1号線のトロリーバスに乗り換える。中心まではそこから数分しかかからない(4番停下車)。
大きな乗合タクシーは絶対トロリーバスより便利かつ早い。それで行くと、所要時間は二時間以下で、運賃は9グリブナ(約200円)。出発点はトロリーバスと同じ。
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