|
|
|
短く言うと、ブラショフの一番魅力的なものは旧市街の全貌だ。ブラショフは12世紀にドイツの移民者に創設された町で、
その理由で元々ドイツ語の名前 Kronstadt(クローンシュタット)で有名になった。
ブラショフもトランシルバニアもドイツの領域であった時代がないが、ドイツからの影響は昔から大きかった。
ドイツ人の後、沢山のハンガリー人が定住して大きい影響を与えた。しかし、ブラショフの真ん中にある Sfatului-Piaţa
(スファトゥルイ広場) に立つと、ドイツの古い町にいる感じが浮かんでくる。
|
驟雨のときのブラショフの中央広場 (Piaţa Sfatului)
|
”ドイツなどにもこういうところがあったら一体なぜせっかくルーマニアまで行ったのかい”と聞いてもいいが、
ブラショフの雰囲気は違う。ブラショフは深山にあり、旧市街全体は綺麗に保存されているので
絶対見応えのある都市だ。写真の背景には Munţii Tâmpa(トゥンパ山)が見える。
その山の頂上まではロープウェイがある。山頂からは眺めは素晴らしいと思うが、雨がざあざあ降っていると
何も見えないだろう。中央広場から Strada Republicii(共和国通り)という
店や喫茶店などが並んでいる歩行者専用通りが始まる。
|
Biserica Neagrâ(黒い教会)という広場にある大聖堂
|
中央広場の南端ではBiserica Neagrâ (黒い教会)がすぐ目立つ。
この教会はトランシルバニアの一番大きなゴシック様式の教会である。
ハープスブルク家のオーストリアが1689年にブラショフを攻撃したとき、この教会が焼けてしまって外壁が
黒くなったという現在の名前の説明がある。数百メートル南へ歩くと、ルーマニア正教の
Biserica Sfîntul Nicolae (聖ニコライ教会)がある。この教会は14世紀に創設されたもの。
隣には立派な学校の校舎がある。それはルーマニアの一番古い学校であるといわれている。
市内には様々な博物館がある。その内、Muzeul de Istorie (歴史博物館)やMuzeul de Artă Braşov
(ブラショフの美術館)、そしてMuzeul de Etnografie(民族博物館)などがある。
それに加えて、Turnul Tesatorilor(テザトリロル要塞)という博物館になった城砦もある。
それ以外はただ旧市街を歩くことは一番楽しい。
|