というのは、右上の地図で見えるように中央ドイツ（Mitteldeutschland)にある都市で、 ドイツの23番目に大きい町。ハレはザクセン・アンハルト（Sachsen-Anhalt)州の一番大きな 都市だ（州都は→マグでブルク）。 現在の人口は約26万人だが、再統一の前に32万人であった。 ドイツには、「ハレ」と呼ばれている都市が二つあるので、この町はザーレ川の畔にあるハレ （Halle an der Saale)と称されている（二番目はハレ・ザーレより小さいHalle/Ostwestｆalen）。 ハレの近くにはライプツィヒ（Ｌｅｉｐｚｉｇ）、ベルリン（Ｂｅｒｌｉｎ）、ポツダム（Ｐｏｔｓｄａｍ）、ワイマール（Ｗｅｉｍａｒ）などの有名な 観光スポットがあるので、ハレはあまり知られていない。しかし、ハレはドイツの中心にあるので、 ハレを基地にして周辺の名所を旅行するのは便利。ハレに近い名所は→ハレの周辺で 紹介する。
この町には一体何がある？最初に、ドイツで一番範囲が広い旧市街がある。 第二次世界大戦のとき、ハレの旧市街はひどい空襲を免れ、昔のままだ。旧東ドイツの時代、この旧市街は あまり保存されなくて、ぼろぼろになった。しかし、再統一以来には無数の建物が修復され、今精一杯いいところを 見せる。一番見応えのある場所を調べるため、→ハレの案内を見てみてください。
続いて、ハレは文化の町であると言える。ハレには、1685年に ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルという有名なバロック後期の作曲家が生まれた。 ヘンデルが生まれた家は見応えのある博物館になってる。 それに加えて、毎年の6月に →ヘンデルの祭り（Händelfestspiele）（英語版あり）が行われ、そのときに古典音楽のコンサートが 多くて、観光客がとても多い。当然ながら、ハレには様々な劇場やオペラ、そしてコンサート・ホールやクラブなどがある。
8月の最後の週末には、 →提灯の祭り（Laternenfest）という中央ドイツの一番大きいイベントがある。そのとき、ザーレ川沿いの周辺は 膨大な市場とステージになり、コンサートなどが沢山ある。提灯の祭りのとき、周辺から数十万人がハレに来て、 最後として立派な花火を楽しめる。他には、塩の祭りや 教会の夜、夏の野外映画館、 徹夜の博物館などのイベントがある。
修復されたばかりきれいな中央駅から出ると、びっくりする人が多い。駅の周辺は旧市街ではなく、戦争にひどく 崩壊された領域だ。現在の駅の周辺は中々醜くて何とも言いがたい。しかし、歩行者専用道路を辿って マルクト（Marktplatzいわゆる中央市場という伝統的な中心）へ進むと、町の 綺麗さすぐわかるようになる。このマルクトからどんな方面に行っても賑やかな旧市街が広まる。 旧市街の西方には、ザーレ川というやや広くて長い川が流れている。 このザーレ川の中には、小島がたくさんある。そのうち、パイスニツ島（Peissnitzinsel） は一番多くて綺麗な公園で、メッセやコンサートなどもあるところだ。パイスニツの北部は自然保護地区であり、 静かなところで散歩しやすい場所だ。それ以外にも、緑地が多くて、住みやすい町だ。
ザーレ川の西岸はハレ新町（Halle-Neustadt）という1970年代に作られた ベッド・タウンで、中々東京の練馬区に似ている。ハレは化学工業の三角という 地域にあり、南にはレウナ・ブーナ・シュコーパウ（Leuna,Buna,Schkopau)、北東にはウォルフェン・ビッターフェルド（Wolfen,Bitterfeld) という化学の企業が密集している場所がある。1930年代から創設された化学工業のせいで、特に旧東ドイツ時代には 環境破壊は大変に進んだ。但し、再統一と共に、廃れた化学工業の大部分は閉鎖された。その為、環境上の状況 は次第に良くなってきた。それに従って、失業率は急に増加してしまった。
ハレには中々有名なマルティン・ルター・大学という総合大学がある。 この大学は500年前→ヴィッテンベルクで創設され、300年前ハレに移動した。 現在には、1万2千人以上の大学生はハレに勉強している。大学の建物は町全体にばらばらしているのはハレ大学の 特徴だが、今では新しいキャンパスが作られている。大学のおかげで、大学に関する設備やイベントなどが非常に多い。 それ以外、ブルグ・ギービヘンシュタイン美術大学がある。 大学と勉強についてもっと詳しく調べたい方は→リンク集を参照。
ハレには、様々な特徴がある。一つはハレ訛りというハレだけに使われている 方言だ。部分的にザクセンの方言に似ているが、どれぐらい頑張っても全くわからない表現がある。 例をあげると、"普通"のドイツ人は「Wie spät ist es」（今何時ですかという意味）と言うが、ハレでは 「Was schmust dor Lubbert?」と言われている　―　こういう言い方はハレだけで通じるだろう。しかし、ハレの若者は そういう訛りをあまり使わないので安心してください。この妙な方言を調べるため、→リンク集 を参照。 この町には、特別な料理がある。それは馬肉だ。マルクトの市場でもいいドイツ料理の レストランでも馬肉から作られたソーセージやシチューなどがある。しかし、地酒がない。あるレストランは自分のビールを 作るが、それ以外は醸造所などがない。