ネポムック教会から出て100メートルぐらい右へ歩くと小さい広場がある。広場の真ん中には
Kamenná kašna (石の泉)という丸い旧貯水タンクがある。
小さい穴があるので、中を覗き込むことができる。そして―何も見えない。それでも皆は中を覗いて
同じがっかりした顔をする。
石の泉からネポムック教会を通り過ぎて Husova(フス)通りを辿っていくと、左手にある
広場で華麗なペスト記念塔が見える。特に無数の矢に突き刺されている男の彫像は感動させる。
もっと下へ歩くと、結局大きくて中心的な Palackého nám.(パラツキー広場)に
到着する。この広場に並んでいる民家はきれいだが、非常に醜い Hotel Mědínekは
すぐ目立って邪魔だ。広場の北東端にはツーリスト・インフォメーションがあり、宿泊所を探すためにとても助かる。
広場の南方には町にそそり立っている Kostel sv. Jakuba (聖ヤコブ教会)がある。
教会自体とその辺りの狭い横町はとてもきれいだ。パラツキー広場では様々な通が始まる。南西の通り(ツーリスト・
インフォメーションからの右側の二番目)を歩くと、すぐ
Vlašský Dvůr (ロマンス・コート)別名「イタリアの裁判所」という宮殿に
着く。そこには昔から銀貨が鋳造された。13世紀のヨーロッパには、無数の硬貨があったので大混乱だった。
イタリアの鋳造主任はそのときに上述の銀貨を導入した。その銀貨はヨーロッパでどこでも使えるようになった。
要するにその銀貨はユーロの前身であった。この造幣局には時々ボヘミアの王様が居住していた。建物自体は
13〜14世紀に作られて、今修理中だ(2004年現在)。それでも見学することができる。入場料は 60 Kč (学生 30)。
他の名所の内、Kamenný dům (石の家)というネポムック教会の北方に
あるところもある。石の家の破風はものすごく綺麗なので、わかりやすい。石の家は後期ゴシックの民家で、
現在には博物館が入っている。一人で見学することができないが、ガイドは入場料に含んでいる。
内装は綺麗で、天気が悪かったらこの博物館の見学はお勧めだ。
入場料は 40 Kč (学生 20)。
セドレツの聖母マリア被昇天教会
やや傾いているコストニツェ納骨堂
クトナー・ホラのセドレツという東部の地区には、遠くから見える Cisterciánský
klášter s kostelem P. Marie (シトー会修道院と聖母マリア被昇天教会)という大きい建築物が
建ってある。この教会は13世紀に作られ、ボヘミアの最古のシトー会の修道院であった。2002年以降、教会と
修道院は完全に修理されているので見学はまだできない(2004年現在)。
クトナー・ホラの観光客は是非修道院から200メートルだけ離れている
Hřbitovní kostel všech Svatých s kostnicí
(納骨堂付き諸聖人の墓地教会)を訪問すると。この14世紀のバロック様式に再見された小さい教会は相変わらず
使用されている墓地の中に建ってある。横から見ると、この教会は中々傾いている。中に入ると驚愕する人が
少なくない:教会の中は骨だらけだ。一人または十人、百人、千人ではなくて全部で4万人の骨が
ある。壁の飾りとシャンデリア、鐘、シュワルツェンベルク家の紋章等など―この教会には何でもが骨から作られた。
しかも頭蓋ばかりではなく、ほとんど全ての人間の骨が使われた。
往路:
他の都市からクトナー・ホラへ行くとき、列車は普通に
Kutná Hora Hlavní Nadraží (中央駅)に到着する。
そこからは市内へバスやタクシー、そして小さい列車がある。旧市街に近い駅は
Kutná Hora město (町という意)と呼ばれて、列車で中央駅から7分かかる。
列車の到着時間と出発時間はよく調整されて、中央駅での待つ時間は大体いつも5分だけだ。
市内まで走る列車は時々 Zruč nad Sazavou(サザヴェ川の畔ズルド)という西方に
ある小町まで乗り続く。
中央駅からは一日中数本の
→Prag Hl.n.(プラハ中央駅) と Prag Libeň.(リベニェ駅)行き直行列車がある。
しかし、多くの場合には Kolín(コリーン)で乗り換えすることが必要だ。
コリーンまでの所要時間は10分で、そこからプラハまでは45分かかる。プラハ経由
→Cheb(ヘプ)まで続く列車もある。プラハへの片道の運賃は約 55 Kč。
クトナー・ホラ中央駅から →Brno(ブルノ)への直行列車もある。所要時間は2時間半ぐらいで、
運賃は約 230 Kč。