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シゲットは古い商業の町で、14世紀に創立されたものだ。それ以来、シゲットは Maramureş(マラムレシュ)
という伝統的な農業地方の北部の中心である。シゲットの周辺の村は現在にも他の国で百年前消えてしまった「古いヨーロッパ」を
反映して素晴らしい。シゲット自体は落ち着いた小町で、1900年頃の雰囲気を保存している。
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シゲットの綺麗な中心
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中心でまず無数の教会が目立っている。その内、15世紀に建築されたゴシック様式の ハンガリーの革命教会
がある。近くには同じ時代に築かれたルーマニア・カトリック教会が立っている。その上、
ややみつけにくいシナゴーグやユダヤ人の墓地などもあり、この町にはユダヤ人が多かったということの証である。
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古い諜報部の高安全刑務所
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中心の Str. Corneliu Coposu(コポス通り)には
Muzeu al Gândirii Arestate şi Centru Internaţional de Studii asupra Totalitarismului
という長い名前を持つ博物館がある。その意味は「拘禁思想博物館と全体主義国際的研究所」である。博物館が入っている建物は
1950年前後に諜報部の高安全刑務所として使われ、元首相やその他の反共的なインテリゲンチャのメンバーが収容され
強制労働を受けた。大分年をとった囚人の多数はこの刑務所を行き抜けなかった。
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刑務所の中庭にあるモニュメント
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現在には啓発的な展覧会が入っている。第一のテーマは東欧に於ける言論・事実の隠蔽、そして
少数民族の抑制だ。その内、元首相 Ceauşescus(チャウシェスク)の誇大妄想のプロジェクト(例えば
ドナウ川の運河)や強制的大量移住などについての詳細な情報や材料がある。それぞれの展覧会は囚人房に
入っているが、英語の説明は少ないのがとても残念だ。それでもこの博物館の訪問はお勧めだ。
中庭には面白いモニュメントと団体彫像がある。外国人の入場料は40,000レイで、撮影許可は30,000レイ。
その代わりに、スタッフに英語で短い説明をしてくれる。
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