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前書き:
ハンガリーはヨーロッパの行かなければならない場所だ。残念ながら、沢山の
観光客はブダペストとバラトン湖だけを旅する。海も山もないが、その代わりに
素晴らしい人工の自然地域や美味しい食べ物、無数の名所、そしてほとんどいつも優しい人々
がある。私にとって、ハンガリーは何回も戻りたい国で、何回行ってもつまらなくなるはずではない。
今まで見たハンガリーの町では、→ペーチは一番
気に入ったところだ。
ビザ:日本人はビザが不要になったので、
勝手に入国することができる。 流石ヨーロッパ。ただ入国するときに
パスポートは後6ヶ月ぐらい有効であることにご注意。国境の警備員は大体
いい人で、入国はどこでも問題ではない。
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ハンガリーの1000フォリントのお札
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お金:
ハンガリーの通貨は Forint (フォリント)と呼ばれ、
1990年代まで Filler (フィレール)という補助通貨があったが、インフレの
せいでなくなった。略語は”HUF”。現在には、インフレは止まってきて、フォリントは中々安定だ。
普通のクレジット・カード、そして Cirrus, Maestro などのキャッシュ・カードが使える
現金自動支払機はどこにもあるので、
お金をもらうのは全く問題ではない。それに加えて、フォリントは他のヨーロッパの諸国にも
両替することができる(外国でのレートはハンガリーより少し悪い可能性もあるが)。
1ユーロは約250フォリントで、1フォリントは0.4円ぐらい(2003年現在)。
物価:
ハンガリーには、西欧などにも買えるものが全部あるが、物価は比較的に安い。
1200円ぐらいで宿泊所をみつけるのはあまり大きい問題ではない。レストランでの
値段も手ごろだ。国内列車なら、運賃は安い。要するに旅行者は→チェコを旅行すると
同じぐらい払っている。しかし、ハンガリーは隣国の
→ルーマニアと
→セルビア、そして特に
激安の→ウクライナより物価が高い国だ
とすぐわかる。首都のブダペストとバラトン湖の周辺は他のハンガリーの町より高いのは
当たり前のことだ。
バスと列車の国内移動は比較的に安い。しかし、
国際列車は高くなる場合が多い。ハンガリーには、微妙な割引の制度がある。
往復の切符は片道の切符より安いところが多くて、片道だけ行っても往復の
切符を買ったほうが安いということだ。そのため、列車の切符を買うときには、
片道と往復の運賃を調べたほうが良い。
往路: バス、列車、飛行機、車、船 ― 全ての入国方法がある。
それに加えて、ウクライナ以外には何の隣国でもビザが不要だ。日本から、
直便の飛行機がないが、ヨーロッパの各地への飛行機がある。ハンガリーの
国立航空会社は MALEV (マレフ)と称されているが、
当然ながら他の航空会社でもハンガリーへ行ける。一番近い日本から直接に行ける国際空港は
ブダペストに近いウィーンにある。ブダペストはハンガリーの中心にあり、ハンガリーはあまり
大きい国ではないので、国内フライトがあまりない。
ヨーロッパの各地から長距離バスもある。西欧・中欧からの
→セルビアや
→ルーマニア、
→ブルガリア bis in die
→トルコなど行きバスは大体
ブダペストに止まる。もちろん、バスは一番快適な移動方法ではない。
一番便利のは列車で行くことだ。ただ、ブダペストには三つの大きい
駅があるので注意したほうがいい。その駅は Keleti pu. (東駅)、
Nyugati pu. (西駅)と Déli pu. (南駅)と
呼ばれている。 ”pu.” は Pályaudvar (パーヤウドヴァー) (駅)
の略語だ。そのため、出発地をちゃんとチェックしたほうが良い。三つの駅は地下鉄で
結ばれて、行きやすい。直行の列車なら、次のような行き方がある:
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→ウクライナ行き列車は
→リボフ経由 (15時間)首都の
→キエフまで(24時間)行く。
- 一日中、数本の列車は→スロヴァキアに行く。その列車は大体首都の
ブラチスラバ (2½ 時間)と東方の
→コシツェまで行く。
- 当然ながら、→チェコまでも列車が多い。その列車の大部分の終点は首都の
→プラハ(7時間)だが、そこからドイツの
→ドレスデン(約10時間)と首都の
→ベルリンまで(12時間)続く列車もある。
ドイツからハンガリーへ旅行する場合には、SparNight Tarifは大変お勧めだ。
快適な夜行で行くと、その割引券で往復98ユーロ(約1万3千円)だけかかる。普通の値段なら、240ユーロ。
然し、この切符は大分前に購入すべき、行く日も帰る日も買った後に変更することができない。
- 西方への列車は→スロベニア
の首都→リュブリャナ
(往復の割引券で約6000円、所要時間は8時間ぐらい)まで行って、そこからイタリアの
→トリエステ経由
ベネチアまで行く。
- ブダペストから→ブカレストやトランシルバニアの
→ブラショフなどの→ルーマニア
の大都市行き列車もある。ブラショフまでは12時間、首都のブカレストまで 15½ 時間かかる。
その国際列車の一つ、二つの車両は夏に→Варна(ヴァルナ)
という→ブルガリアの国会海岸の水際にある大都市まで
進む。
- 南方にある→セルビア行き列車もある、その
列車は→Нови Сад(ノビサド) (6時間、運賃は4000円ぐらい)経由
首都の→Београд(ベオグラード) (7½ 時間)まで行く。
- 戦争中に運休した→サラエボへの
列車は最近また走っている。サラエボまでの所要時間は約12時間だ。一日中、
→ザグレブという
→クロアチアの首都までの直行の
列車が二つぐらいあり、所要時間は5時間だ。
- →ポーランドの首都→ワルシャワ行き列車もあり、所要時間は11時間だ。
- ブダペストに近いウィーンというオーストリアの首都までには
様々な行き方がある。一番早いのは列車で行くこと。もっと面白いのは船で
ウィーンまでドナウ川を遡るということだ。それは6時間ぐらいかかるが、やや高い娯楽だ。
国境通過点:
ハンガリーの隣国はオーストリア(西方)、
→ルーマニア(南東方)、
→セルビア(南方)、
→クロアチア(南西方)、
→スロベニア(南西方)、
→ウクライナ(東方)と
→スロヴァキア
(北方)だ。ハンガリーは小さい国だが、国境通過点が非常に多くて、ヨーロッパを
旅するために完璧な起点だ。ウクライナ以外には、どこでもビザは不要だ。
食事:
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鹿のグヤーシュ、自家製の麺類とヤギの乳のカード
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ハンガリーで何でも頼んでも、量はびっくりするほど大きいと一般的に言える。
ピーマン、チリ、牛肉や豚肉はよく使われている材料だが、
鴨肉、鶏、サワークリームやチーズが入っている料理も多い。私の体験によって、
ほとんど全部は非常に美味しくて、何でも注文してもがっかりしない。そのため、
ただ指でメニューのアイテムを指しても良いだろう。特に田舎のほうにいると、
こういう選択肢しかない ― 他のヨーロッパの諸語と全く関係がないハンガリー語
のメニューは絶対読めないからという理由だ。例を挙げると、
Baconbe göngyölt csirkemell roston, párolt
zöldségekkel というのは一体なんだろう?「ベーコン」は通じるけど、
それ以外はわからないだろう(正解:ベーコンと様々な野菜付き焼き鳥)
ブダペストなどの観光地には、英語とドイツ語のメニューなどがだいたいあるが、
小町のレストランにはない。
屋台でよく見えるすごくおいしいスナックは Langos (ランゴシュ)
という油で揚げるトウモロコシの薄いパンだ。その暑いパンは新鮮なにんにくと
サワークリームで塗られ、最後にチーズがかけられている。びっくりするほどうまい。
ランゴシュは→スロヴァキアと→チェコにも時々ある料理だ。
ハンガリーの一番有名な料理はやや辛い Gulyás (グヤーシュ)
という牛肉のシチューと
Halászlé (ハラースレー)というパプリカと魚類の
煮込んだものだ。
ハンガリーでは、ブドウが大規模に栽培され、
多様性のワインが作られている。その内、味が濃いトカイのワインは
どこでも有名だ。ハンガリーでは、ビールは人気のある飲み物で、
ハンガリー製のビールではDreher と Köbanyai などは中々有名。
強いアルコール種もある。一番有名のは Pálinka (パーリンカ)という
果物から作られた透明のシュナップスで、ヨーロッパでどこでにあるが、ハンガリー製のパーリンカは
一番いいと言える。ハーブのリキュールもある。その内、外国でも有名な
Unikum (ウニクム ― 珍しいものという意)という好きではない人が沢山
いる黒い火酒がある。
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