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モルドバのビザ ― 有効期間は30日間
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ビザ:
旧ソ連の諸国の国民以外には、ほとんど全ての旅行者はビザが必要だ。
然し、日本にはモルドバ共和国の大使館がない。その代わりに、在日→ウクライナ
の大使館は兼轄している。他のヨーロッパの国でも査証を申請することができる。噂によって、空港で入国するときには
ビザが発行されているが、モルドバの査証規程はよく変わるらしいので、旅行前に申請したほうが安全だ。
様々なビザの種類があるが、一番便利は普通のビザだ。2003年12月以降、日本人には招待状が不要になった。
普通の一回入国のビザの料金は45ユーロ(6000円)ぐらい。手紙で写真とパスポート、料金の領収書と書類を送ると、
発行は3週間ぐらいかかる。ブカレストの領事館での手続きは半日しかかからなくて、料金は同じぐらい。
領事館と大使館は書類をファックスで送る。招待状は必要ではないが、モルドバ国内の住所が必要だ。
それは個人の住所でもホテルの住所でもよいらしい。ビザの有効期間は30日間だ。
ご注意: モルドバから独立した→ПМР(沿ドニエストル共和国)へ
行きたい場合には、二回入国のビザは必要ではない。国境ではモルドバ側はパスポートをチェックしない。
但し、規則は変わりやすいので、モルドバを入国する前に最新の情報を調べたほうがよい(私たちは一回在ルーマニア領事館で
断れたから)。一番大切な大使館の住所は次のようだ:
在日ウクライナ大使館 |
在独モルドバ大使館 |
在ルーマニア モルドバ領事館 |
ウクライナ大使館 〒104-0046 東京都港区西麻布3-15-6
→ホームページ
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Botschaft der Republik Moldau Konsularabteilung Gotlandstr. 16 ・ 10439 Berlin
пF +40 (0)30-283 5237 Fax: +49 (0)30-446 52972 |
Consulat Republicii Moldova Blvd. Eroilor 8 Bucureşti, Románia пF +40 (0)1-410 9827
Fax: +40 (0)1-410 9826
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制限: 大使館によって、ホテルに泊まらない旅行者は三日間の間に地方の警察署
で登録せねばならない。ホテルに泊まる場合には、スタッフは自動的にゲストを登録して、数レイの料金もかかる。
払った後、証明書が発行され、その証明書は必ず出国するときに出さなければならない。然し、私たちは友達の家に泊まって
登録しなかった。ホテルにも泊まったが、国境では誰でも証明書を要求しなかった。然し、それは例外であるかもしれないので、
全てのもらった証明書や領収書などをキープしたほうがよいだろう。
入国するとき、全ての現金を特別な書類に記入することが要求されている。その書類には通貨の種類と金額が書いてある。
出国するとき、その書類は戻すべきだ。書類がなくなった場合には、問題が起こすらしい。それに加えて出国するときには
入国したときより現金があると、その過剰金額が取られてしまう。然し、出入国のとき、コントロールはあまり厳しくなく、
現金を数える人がいないらしい。
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シュテファン大公が載っている100レイのお札
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お金:
隣国のルーマニアと同じく、モルドバの通貨は Leu(レウ)と称され、
複数は Lei(レイ)。補助通貨は Bani (バニ)で、100Bani=1Leu。2004年5月のレートは
14 レイ = 1 ユーロ(1レウ≒9円)であった。価格固定は解除されたので、
モルドバの通貨は交換可能になった。そのため、両替の闇市場がなくなってきた。
インフレがまだ続いているが、激インフレは一応止められたらしい。交換可能性はほとんどモルドバ国内に限られている。
ルーマニアなどにはモルドバのお金が両替できない。しかし、ウクライナの
→オデッサでモルドバのお金を両替する両替商は見たことがある。
5、10、25と50バニのコインがあるが、コインはめったに使われていない。流通している貨幣は1、5、10、25、50、100と
200レイのお札だ。日常生活には1Leu のお札は一番大切だ。50レイ以上のお札は所々で大きすぎて使えない。
ご注意:モルドバのお金は→ПМР(沿ドニエストル共和国)で
無効だが、両替商がある。
首都のキシニョフには沢山の現金自動支払機がある。
→Bălţi(ベリツィ)や→Orhei(オルヘイ)などの主な都市にも
銀行と支払機がたまにあるが、それより小さい町には支払機が全くない。然し、どこにも両替商がある。主な国境通過点では
両替することができるが、レートは比較的に悪い。
物価:
モルドバ共和国はヨーロッパの一番貧乏な国なので、物価は当然ながら非常に安い。モルドバを旅行するとき、宿泊代
は抜きんでて高い。首都のホテルに泊まるのは一人で少なくとも1200円ぐらいかかる。民宿もあるが、それは首都で同じぐらい高いらしい。
食事は一般的にすごく安いが、やや高級のレストランもある。こういうレストランではメーンコースは
大体15〜60レイ(150〜500円)になる。コーヒーは2、3レイだけかかる。同じように安いのは
交通手段だ。例を挙げると、バスで首都の→Chişinău(キシナウ)
から160キロ離れている→Bălţi(ベリツィ)まで行くとき、運賃は24レイ(220円)だけ。
マルシュルトカ(乗り合いタクシー)は市内で 0.8〜3レイまでかかる。隣国までバスなどで行くことは同じように安い。博物館などの
入場料は笑えるほど安い。大きな町にはインターネット・カフェーもある。
1時間は高くとも15レイになる。他の旧ソ連の国々(バルト三国以外)と同じく、アルコールやタバコなどはびっくりするほど安い。
普通に旅行すると、毎日移動しても一日中2500円以上使わない。それの大部分は宿泊代だ。
田舎のほうに泊まって食べ物などを市場で買うと、一日中600円で生活することができる。上述の一人当たり国民総所得を見ると、
それは当たり前のことだ。
往路: バス、列車と飛行機で行けるが、
日本からは直接便がない。ヨーロッパなら、ドイツ、オーストリアと
→ルーマニア、そしてロシアと
→ウクライナから様々な直接便がある。
全ての飛行機は→Chişinău(キシニョフ)まで行く。
西方からモルドバへ行くと、必ず→ルーマニア
を横断することが必要だ。国際列車は大体ブルガリアの首都→ソフィア
から→ブカレストと→Iaşi(ヤシ)経由
モルドバの首都まで行って、続いて→チラスポリ経由ウクライナの首都
→キエフ、そして終点のモスクワまで走る。
数日間かかるので、その列車は夜行だ。モルドバは旧ソ連の一国なので、軌道の幅は
他の国より広く、輪距を変わるために列車は国境で3時間頃立っている。
バスでもマイクロバスでも行ける。一番便利は Iaşi (ヤシ)からモルドバの首都 Chişinău (キシナウ・キシニョフ)の間の
マイクロバス。そのバスの始点は Piatra Neamţ (ピアトラ・ネアムツ)というルーマニアのカルパチア山脈の山麓にある町で、
終点はキシナウの北方にある→Orhei(オルヘイ)だ。所要時間はヤシからキシナウまで5時間
(170,000レイ、550円)、オルヘイまで6時間(200,000レイ)。北モルドバ共和国の→Bălţi(ベリツィ)
から北東ルーマニアの→Suceava(スチャヴァ)までも直接のバスがある。国境での手続きは遅いので、
所要時間は6時間ぐらいになり、運賃は57MD(モルドバのレイ、500円)だ。ルーマニアとモルドバの間には様々な国境通過点が
ある。主な通過点は Sculeni(スクレニ)、車専用、とそれに近い Ungheni(ウンゲニ)、
列車専用、そして Albiţa(アルビツァ)、車専用、にある。全部は真ん中にあり、ヤシに近い。
その他のマイナーの通過点もある:北端の Lipcani(リプツァニ)、それより南方にある
Costeşti(コステシュティ)、そして Cahul(カフル)と
ルーマニアの南方の大都市 Galaţi (ガラツィ)に近い Giurgiuleşti(ジュジュレシュティ)という通過点。
噂によって、上述のマイナーの通過点は旅行者にとって問題になる可能性が高い。然し、私たちは Costeşti (コステシュティ)で
国境を越えたとき、警備員は変な顔をして色々なおかしい質問をしたが、通過はつまり全く問題ではなかった。
東の隣国→ウクライナまでも無数の通過点がある。が、一番大きくて
大切な通過点は →ПМР(沿ドニエストル共和国)の領地の
Первомайск(ペルヴォマイスク)にあり、外国人にとって問題になる可能性が高い。
色々な体験者によって、沢山のワイロが必要だ。それより簡単な通過点は南端にある イズマイルへの
通過点だ。その場合には道路は沿ドニエストル共和国を通過しない。然し、キシナウから
→オデッサまで行きたい場合、バス・車と列車で行っても沿ドニエストル共和国
を通過することが必要だ。距離は150キロだけだが、二つの国境を通過することが必要だ。
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モルドヴァのバスは新しいと全く言えない
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国内移動:
モルドバには全部で1,300キロの鉄道路線しかない。地図でモルドバの鉄道網を見ると、それを
計画したエンジニアは酔っていたと思える。つまり列車は
国内で移動するときにあまり使えない。モルドバの大都市の間の直接列車があまりなく、
ソ連時代のときに作られた鉄道網なので、列車は何回も国境を越える。ウクライナにもモルドバにも
ビザが必要なので、旅行者にとって不便だろう。
要するにバスのほうが便利だ。普通のバスは非常に古くて、博物館から盗まれたものみたい。
そしてバスは混んでいるところが多い。各地から首都へ行くのはバスで簡単だが、
始点と終点は首都ではなかったらバスがとても少なくて困ったこともある。
バスよりやや高いのは旧ソ連でどこにもあるマルシュルトカという乗り合いタクシーだ。
マルシュルトカのルートはちゃんと決まっているが、出発時間が決まっていなくて、
満席にならないと出発しない。マルシュルトカとバスはどこでも止めていいし好きな場所で
降りることができる。それは便利だが、止まりまくりなので所要時間は長くなる。
バスとマルシュルトカの始点と終点はいつも autogară(バス・ターミナル)
だ。そのバス・ターミナルはどこでも中心に近いが、例外もある。
食事:
ルーマニア系のモルドヴァの料理は当然ながら→ルーマニア
料理とほとんど同じ。田舎のほうには乳製品は
一番大切だといえる。その内、Brânză (ブルンザ、塩っぽい羊のチーズ)、
Caşcaval(カシュカヴァル、普通の黄色いチーズ)、Smetana(スメタナ、ロシア風のサワー・クリーム)、
Tvorog (トヴォログ、脆い生チーズ)などが普及している。トヴォログはよく砂糖、イチゴとスメタナ
という組み合わせで食べられ、とてもカロリーの多い料理だ。ルーマニアにもよくあるが、モルドヴァ人の
Mâmâligâ(ママリガ、トウモロコシの粥)の食べ方は面白い。
そのママリガは食べる前に溶かしたベーコン、そしてニンニクと羊のチーズに浸される。素朴だが、
おいしい。
ペルメニ(ロシア風の餃子)などのロシア料理も普及している。モルドヴァのレストランでは、
大体二種類がある。一つは伝統的なルーマニア料理、そして色々なロシア料理のアイテムを
売るレストランだ。二番目はやや近代的で、イタリア料理を作る場所で。その二種類の頻度は
ほとんど同じだ。首都には、マクドナルドもある。小町には、レストランは少なくて、一個しかない
場所もある。その場合には、小さい村にもある Alimentari(食料品店)
で食べ物が買える。
モルドヴァの各地には Vin(ワイン)が作られている。
一番有名な場所は首都から北に15キロだけ離れている Cricova(クリコヴァ)と
いう町だ。そこには、数キロの地下の道路(車で使える!)が広がって、
ワインが保存されている。特にモルドヴァ製の辛口の赤ワインには、おいしい種類がたくさんある。
ワインがある場所には当然ながらコニャックも造られている。モルドヴァの一番美味しいコニャックは
→ПМР(沿ドニエストル共和国)にある。
当然ながら、Bere(ビール)も沢山ある。特に「Chişinău」、
「Vitanta」と「Premium」という種類が普及して、それの種類の最後は中々美味しい。旧ソ連の国なので、
Rachiu(ウォッカ)の無数の種類もある。
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