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世の中には沢山の洞窟修道院があるが
(ギリシアのメテオル、→ラオスのパク・オー、ウクライナの
→キエフ等)、そんなに綺麗な景色に囲まれている
修道院は少ない。旧オルヘイは辺鄙な守りやすい場所にあるのは正教教会の坊主が13世紀以来高く評価した。
その為、Mănăstire în Peşteră(洞窟修道院)が創設された。
モルドヴァの大英雄 Ştefan cel Mare(シュテファン大公)は15世紀に同じところで要塞を造ったが、その
要塞は崩壊され今では土台だけが残っている。修道士は修道院を18世紀に手放したが、1997年以降再活動した。
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貝殻石灰岩の石崖:教会の下には修道院がある |
修道院方面の道路の交差点で降りると、まず大きい石崖とその上に立っている鐘の塔、そして小さくて黄色い教会が目立つ。
石崖の前には小さいラウト川が流れている。地下の修道院の入り口は鐘の塔の裏側にある。そこへ行くのに、まず橋の前にある
観光センターに入ったほうがよい。観光センターには小さな博物館とチケット売り場が入っている。入場料は5レイ(40円)だが、
誰もチェックしないのでただ博物館の入場料であるかもしれない。
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石灰岩の岸壁の上
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橋を渡った後に真直ぐ行くと、すぐ小さい Butuceni(ブトチェニ)村に入る。この辺は半島のようで、景色は素晴らしい。
半島の岸壁の上の道を登ると、右手に綺麗な牧草地と村があり、左手は深淵で、川と谷全体が見える。旧オルヘイには
全部で六つの地下修道院があり、それの一つの入り口は鐘の塔にある。中に入ると、小さい礼拝堂に入る。そこから
外に出ると、岩棚がある。礼拝堂の中には高齢の優しい修道士は礼拝用具を売っている。礼拝堂の
奥には昔の修道士の寝室と呼ばれている壁龕がある。
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礼拝堂から外を覗く
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周辺を見ると、向かい側などの岸壁にも洞窟が作られたのはすぐわかる。しかし、その他の修道院はやや行きにくい。
帰るととき、同じ道を歩けるが、それよりも教会を通過して、ずっと岸壁の上に歩いて谷を一周するのはお勧めだ。
途中から修道院、そして東方へなだらかに傾斜している景色はすごい眺望だ。
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カラーフールな Trebujeni(トレブジェニ)という綺麗な村の中
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修道院から一時間ぐらい歩くと、ラウト川の畔にある Trebujeni(トレブジェニ)という村
に入る。村の建物は伝統的な農家ばかりで、大部分は青空に塗られて、モルドヴァ地方(モルドヴァ共和国と東ルーマニア)
の特色だ。バス停の手前には小さい食品店があるが、それ以外は何もない。村全体は200年前のままで、モダンなものが
全く見えない。
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