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カピトル地区の聖マリアの円柱
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ザグレブの中央駅に到着する場合には、駅の構内などを見るとまずがっかりする。駅自体はやや小さくて
古っぽい。しかしそれは近い将来に変わる可能性が高い。が、駅から出るとびっくりするはずだ:
駅前には長くて綺麗な公園が広がって、左右に1900年ごろ築かれた立派な建物が並んでいて、
その建物はよく保存されている。最初の公園は Trg Tomislava(トミスラフ広場)と
呼ばれ、その公園の北端にはかなり目立っている黄色い展示館が立っている。中には色々な展覧会が開催され、
そしてレストランもある。その裏側の二番目の公園は Trg Strossmayerov(シュトロッスマイエル広場)
と呼ばれて、中には Galerie Strossmayer(ギャラリー・シュトロッスマイエル)という近代美術館が
ある。
公園のように計画された長い広場の左右には町の最高級のブティックなどが並んでいて賑やかな大通りだ。
三番目の公園の左側に向かい合っている場所にはものすごく大きい考古学博物館がある。その三番目の広場は
Trg Šubiča Zriskog(ズリスコグ広場)と呼ばれている。そこから百メートルだけ
北方へ歩くと、必ずTrg bana Jelačića (イェラチッチ侯爵広場)に着く。その広場の別名は
共和国広場で、ザグレブの最大な広場だ。特に平日のときに共和国広場は市場として使われている。
ザグレブのツーリスト・インフォメーションはその広場に面している。
共和国広場から少し北へ歩いて短い階段を登ると、すぐ Dolac Market(青果市場)が見える。
その小さい広場は現在にも青果市場として使われて平日に人がいっぱいいる。この周辺は Kaptol(カピトル)
という昔の二重都市 Gradec-Kaptol の教会地区だ。青果市場から数十メートルだけ右へ行くと、また小さい広場がある。
その広場の真中には 聖母マリアの円柱が立っている。
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修理中の聖ステファン大聖堂
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同じ広場には16世紀の要塞の外壁や塔などが接している。真中にはザグレブにそそり立っている
Sv. Stpinac Katedrala(聖ステファン大聖堂)がある。二つの塔付き教会の建設は
13世紀に始まったが、完了されたのは18世紀だった。しかし1880年に酷い地震があって、結果としてはこの
教会は大損害を受けた。市民たちは聖ステファン大聖堂を素早くネオゴシック様式で再建した。要するに現在に見える
形はだいたい1899年まで作られたものだ。二つの塔の高さは100メートルを超えて、遠くから見える。通称は相変わらず
聖ステファン大聖堂だが、実はこの教会は「聖処女マリアの出現教会」に改称された。
教会の中にはバロック様式とルネサンス様式の部分、そして華々しい教壇などがみえる。2000年頃、大聖堂は
足場で囲まれて修復中だったが、その修復はもう完了されたはずだ。
大聖堂からまた西へ歩いて青果市場を再び通過すると、すぐ Tkalčićeva(トカルチッチェヴァ)という
複雑な地名の通りに入る。その通り沿いには無数のモダンなカフェーやバー、ビール・ホールとレストランが並んでいる。
この通りは近い Kozarska ul.(コザルスカ通り)と一緒にザグレブの歓楽街になっている。
両方の通りは歩行者専用通りになっている。夜ばかりではなくて昼にも人が多くて、エスプレッソなどを楽しめる場所だ。
すぐ近くには長い階段がある。階段を登ると、カピトルと下町より高い場所に広がっている Gradec(グラデツ)
に入る。トカルチッチェヴァ通りに一番近い上町の入り口は Kamenita Vrata(石の門)と
呼ばれている。その門は元々木造の建物であったが、1731年の火災によって崩壊された。伝説によって、
唯一の燃えなかったものは聖マリアの画像であった。それ以来、その聖マリアの画像は門の隣にある礼拝堂
に保存されている。
上町の狭い横町と緑地が多くて空間がたくさんある下町のコントラストは素晴らしい。上町は中世期のままで、
古い家々や小路などが多い。上町の真中には Markovićev Trg (マルコヴィチ広場)がある。
北側には大きい Sv. Marko Crkva(聖マルコ教会)が立っていて、屋根ですぐ目立っている
建物だ。彩色した屋根瓦でクロアチアの紋章が描き出された。このゴシック様式の教会は13世紀に作られたものだが、
現在に見える屋根は1880年の作品だ。
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聖マルコ教会と特色の屋根
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教会の隣の建物は Sabor(サボル)という建物で、1908年に建設された。サボルは
今国会議事堂として使われている。その他にはグラデツに様々な修道院や教会、博物館などがある。
その内、Hrvatski Povijesni Muzej(クロアチア歴史博物館)もある。上町の南端にある
Katarinski Trg(カタリナ広場)の南側には Lotršćak(ロトルシュッチャク)塔が立っている。
5クーナの料金でその塔を登れる。上からは360°のパノラマを楽しめるので大変お勧めだ。
上町から下町へ行くため、階段も100年前作られたケーブルカーもある。
その他にも見所が多い。この町の中心の雰囲気はとてもよくて、博物館とギャラリーの愛好者にとって天国だといえる。
やはりクロアチアはザダールやスプリット、ドブロヴニクなどばかりではなくて、ザグレブも必見だ。
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