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町を観光する前かその後か―止むを得ず旧市街を囲む城壁を歩いて町を一周する。
厚さは数メートルで、高さは25メートルのところもある城壁は旧市街全体を隙間なく囲んでいる。長さは2キロ以上で、
全部で二つの丸い塔と約12個の四角の塔と小さい要塞がある。城壁の上の道は上がったり下ったりで、
最高のところは北端の角だ。そこから、旧市街全体の屋根や前方のロクルム島などがうまく見える。
その北端には Tvrđava Minčeta(ミンチェタ要塞)が立っていて、下から見ても上から見ても
素晴らしい建物だ。それより印象的のは城壁は完全に保存されているということだ。旧市街の城壁は
13〜16世紀まで築かれたものだ。入場料は20クーナ(2001年現在)。
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旧市街と背景にあるロクルム島
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新市街から旧市街へ行く場合には、大きい Gradska Vrata Pile(ピレ市門)から入ることになる。
そこにも城壁の遊歩道の入り口がある。その他の門もあるが、西方のピレ市門は正門だ。門を通過した後、ただぶらりぶらり
と歩いて町をゆっくり観光するのはベストだ。ピレ市門には上述の Ulica od Placa(プラツァ通り)が
始まり、それだけの眺めはすごい。真直ぐの通りなので、旧市街の反対側までみえる。門を通過して左側に
14〜15世紀に創設された Franjevački Samostan (フランチェスコ会の修道院)、
そして右側に Samostan sv. Klare(聖クララ修道院)が見える。門の前には小さい広場が開いて、
その真中に大きい Onorfijeva Fontana(オノルフィエヴァ噴水)という15世紀に作られたものが
立っている。噴水から現在にもミネラル・ウォーターが湧いていて、中々美味しいからその水を飲む人が多い。
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建物の間には空間があまりない
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その噴水の裏側にはドブロヴニクのツーリスト・インフォメーションがある。プラツァを
最初から最後までたどって歩くのは落だ。その通りは他の旧市街の通りと同じく白い石灰で覆われて、
その石灰は数百年間の間に鏡のように光っている。プラツァの左側には無数の微小な小道がある。その辺には
現在にも沢山の人が住んでいる。もっと東へ進むと、直接 Luza Trg(ルザ広場)へ行ける。
広場に面している時計の塔は遠くからも見える。その裏側には町の港がある。そこから、人が住んでいない
ビーチが多い Lokrum(ロクルム)島行きフェリーの乗り場がある。
ルザ広場の真ん中には Orlandov Stup(オルランドヴ円柱)が立っている。
円柱の彫像はドイツの町にもよくあるローランドの柱像という司法権の象徴に似ている。
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聖ヴラホ教会と背景に立っている大聖堂
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円柱は華々しい Crkva sv. Vlaha(聖ヴラホ教会)の前に立っている。聖ヴラハ教会は
イタリア風のバロック様式で建築されたものだ。そこから幅が広い Pred Dvorom(プレド・ヅヴォロム)を
数十メートルだけ南へ歩くと、左側に綺麗な Knežev dvor(旧総督邸)が見える。
その建物は15世紀に築かれ、現在に博物館として使われている。すぐ近くにはもう一つのバロック様式の大聖堂が
立っている。旧市街の東北の隅にはかなり大きい Dominikanski Samostan(ドミニコ会の修道院)
があり、それも博物館として使用されている。その前、有名な Palača Spanza(スポンザ宮殿)
が見える。その16世紀の建物はまず行政官庁の建物、そして税関、続いて文化のサロンとして使われていた。現在には
宮殿の中で大切なアーカイブが入っている。
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旧総督邸(右)と町の裏側にある Srđ (スルジ)山
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他の見所も沢山ある。それは他の博物館、他の教会と他の修道院を含んでいる。残念ながら天気はほとんどいつも
よくて博物館に行く気がなくなる。ドブロヴニクには観光客がものすごく多くて、観光に応じる設備が多い。
この町はやはり必見の場所で、アドリア海の周辺の歴史を印象的に物語っているところだ。歴史三昧の旧市街には
車とトラックなどの近代的な交通手段がないのはその印象を強める。
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